So-net無料ブログ作成
検索選択

『ラスト・タイクーン』 感想(4) [宝塚歌劇]


感想(1)はコチラから、感想(2)はコチラから、感想(3)はコチラからお入りください。


亡き妻に生き写しの女性、キャサリン(蘭乃はな)と2人で会う約束を取り付けたモンロー(蘭寿とむ)。


パーティーの帰りでしょうか、セシリア(桜咲彩花)とワイリー(芹香斗亜)が出てきます。セシリアの手にはブランデー(←勝手にそう思っています)の小瓶。それをあおるように飲んでは、「モンローはどこに行ったのよ!」とワイリーに絡むセシリア。

どうやら嘘をつかれた事(←別に嘘はついていないと思いますがね、予定が変わっただけで)と、モンローが別の女性と踊った後に2人でクラブを出て行った事に相当苛立っているようです。

ワイリーは彼女を止めますが、セシリアはモンローとキャサリンの事を口にしたワイリーを瓶で殴りつけ、「それ以上言ったら、会社的に殺すわよ!私はパット・ブレーディの娘よ!その気になったら、あんたなんて!」と怒鳴りつけます。

…えーと…セシリアって、一応、重役の令嬢ですよね?そんな飲み方させる?そんな暴力的なことする?

そこに現れたのが、アイザック(柚香光)たち、モンローのユニットに属する若手スタッフたち。彼らは、ブロンソン(望海風斗)とともにユニオン(労働組合)結成を推進していました。

アイザックの挑発に乗ったセシリアは、「私だってスチームローラーには反対よ!」と言い返します。そこでアイザックは、ブレーディによって解雇された脚本家、マーサ(毬花ゆめ)を復職させるよう迫られ、売られたケンカを買うように承知してしまいます。

そう、先ほどのパーティで、マーサがブレーディに話しかけていたのは、この件についての事だったのですよね。もう、こういうのが後から後から判ってくるので、群衆のお芝居は目がいくつあっても足りません。ただでさえ蘭寿さんロックオンなのに。

いや~、それにしても若手スタッフくんたち、行動がちぐはぐですよね。「スチームローラーには反対だ!」とモンロー(上層部)に反感を募らせているくせに、結局上層部の力を利用しようって…。ユニオン推進派が一枚岩ではない、ということを伝えたかったのかな?





翌日。キャサリンとの待ち合わせ場所にやってくるモンロー。

世界の蘭寿とむファンの皆様、お待たせいたしました!「ガチで車を運転させて迎えに来てくれる蘭寿さん」、登場です!!

下手袖から上手盆セリまでですけれど、白いロードスターをね、蘭寿とむ本人の運転で動かすのですよ!

サングラスをかけてヒュイーンと車を運転させる蘭寿さん、文句なしのカッコよさ!!

時々、びっくりするくらいのスピードで飛ばしてくる時もあって(ほんのわずかな距離なのに)、そんな時は「時間が押してるのかな?」とか思っていました(笑)。

車から下りたモンローは、かけていたサングラスを外して胸のポケットに差すと、しばらく人待ち顔でたたずんでいます。

その場面もね、サッと外したりしないんですよ~!最初はちょっとだけグラスをずりさげて、瞳をのぞかせるようにしてから、スッと外すんです。このグラスから覗き込むようにして見せる眼差しがね~!!すでに皆さまご存知かとは思いますが、超~絶、イケメンなのですよ~~!!こういうちょっとした仕草でキュンキュンさせる蘭寿さん、本当に素敵です。

しばらくして、キャサリンが現れます。視界に人影が入ってきたのに気付いてチラッと視線を投げた後、それがキャサリンだと気付いて、「お待たせ」と言いながら向ける微笑みがすごく好き!

人目につかない場所に行きたい、と言うキャサリンを乗せて、モンローは車を発進させます。ここのエスコートも男らしくて優しくて、良いな良いなー☆(←私情)。そしてここでも、親指でちょっと鼻をさわる「俺ってイイ男だろアピール」が見られますので、お見逃しなく!

車に乗っている時に、モンローとキャサリンの会話が何気なくて、それでいて何とも言えない甘さが漂っていて好きです。このわずか時間で、2人の心が一気に近づいたような感じがします。

モンローが連れてきたのは、海辺に建設中の家。骨組みが出来上がっただけで、家らしい面影は何もありません。


そこは、ミナと住むために建てていた家でした。発展途上の関係のモンローとキャサリンではありますが、亡き妻と暮らすつもりだった家に連れてこられては、モンローは自分にミナの面影を重ねている…と、キャサリンが感じてもおかしくはありませんよね。

ここの場面は、とにかく2人の会話のひとつひとつが甘くて、優しくて、恥ずかしくて、赤面です。

モンローの「でも今は、君を見ている」の言い方も反則ー!!今まで笑っていたのに急に真顔になって、「君を見ている」って言われたら言われたら!うきゃー!!(←落ち着け先は長い)

「その先はたいしたことない」と言う時の蘭寿の表情と眼差しが、穏やかで、優しくて、甘くて…。すごくすごく好きな一瞬です。

2人がそれぞれの身の上を語るデュエット「From...to Hpllywood」は、2人の心が近づいていくのがわかって、すごくすごく好きなラブソングです。モンローはニューヨーク、キャサリンはロンドン、生まれも育ちも全く異なる2人が、様々な境遇を経てハリウッドにたどり着き、そして出会った…。

それはまるで、学年もキャリアも全く異なりながら、花組という場所で巡り合った蘭寿と蘭乃のカップルの事のようでもあり…色々な想いが重なります。

夕暮れ時になり、そっとモンローの背中を抱きしめるキャサリン。ここのモンローの、何とも言えない表情が本当に好きです。久しぶりに感じる「恋する感覚」に戸惑っているような、ためらっているような。

「まるで映画の登場人物になった気分よ」と言うキャサリン。そんなキャサリンの手をほどき、真っすぐ彼女を見つめて、「僕だったらこうする」と、口づけるモンロー。

…やっと!やっとですよ皆様!!やっと「ラブシーンに向いている男役」(笑)、蘭寿さんの真骨頂きましたよ!!長かった…ここまで長かった…(←本音)。

赤面するはずのキスシーンですのに、見終わった後は、「今日も佳き日であった…」的な満足感が心に広がるのは、いったい何故でしょうか(笑)。





夜のハリウッド。様々な欲望や業がうごめき、その闇に飲み込まれていきます。その様子を朗々と歌い上げるのは、英国人作家、ボックスレー(華形ひかる)。

ブレーディのオフィスでは、彼と秘書バーディ(華雅りりか)の関係が明確にされ、さらにフライシェーカー(瀬戸)とローズマリー(芽吹)の危うい関係をダンスで表現します。

えーと…ここは、フライシェーカーはローズマリーとの関係を打算的にとらえていたけれど、ローズマリーは本気になってしまった…という解釈で良いのかな?

とにもかくにも、この時の瀬戸と芽吹のダンスががエロいのですよ!!お互いにスーツだということが、さらにエロさを助長しています(笑)。

特に瀬戸くん!!ちょっとこの場面、彼から目が離せなくなってしまいました。

打算的なデュエットのラスト、ローズマリーがフライシェーカーの手を自分の首に回すのですが、彼はあっけなくその手を振り払って彼女を一瞥すると、一瞬だけ口許をゆがめて笑うのです。その後、いつもの淡々とした表情で、彼女を振り返ることなく、さっさとその場を立ち去るのです。

ちょ、なにあの鬼畜っぷり……!!!(戦慄)

私、最初にこの瞬間を目撃した時、思わず隣に座っていた方(←見知らぬ人)の肩をゆすって「ちょ、見ました?!あそこに鬼畜がいますよ!鬼畜弁護士がいますよ!!」って訴えたくなりました(笑)。

恐るべし、瀬戸かずや……!

彼は将来、花組のエロ担当兼鬼畜担当として客席を鼻血で染め、その名を馳せることになるであろう……。

フライシェーカーとの情事(?)の後、仕事に戻るローズマリー。この時、客席に背中を見せて髪を直す仕草を見せるのですが、この時に見せるうなじが色っぽくてエロくて、たまりません!お、おそるべし、スカイ・ナビゲーターズ…!!(震撼)

そこへ、セシリアがやってきます。若手スタッフと交流を持つようになったセシリアは、おそらく前場のマーサを復職させることについて父親ブレーディに相談に来たのでしょうが、就業時間が過ぎても働いている(というか何というかw)オフィスに憤慨し、ローズマリーの制止を振り切ってブレーディの部屋へずかずかと入っていきます。

そして目の当たりにしたのは、ブレーディとバーディの姿。慌てて飛び出してきたセシリアは、父親に対する嫌悪感と反抗心が頂点に。「最低だわ、嫌いよ!」と言い捨てて走り去っていきます。セシリア…気持ちはわかるけど、部屋に入る時はノックぐらいしよう…。

この後、セシリアを追ってブレーディが出てくるのですが、もうちょっと服装が乱れてても良いのに、と思った私は不埒ですか?(笑)せめて、シャツのボタンをもうひとつ開けて、ベストのボタンは全開にして欲しかった…(←世界が愛するみりお王子に、何を求めているのか)





様々な欲望と闇がうごめく夜のハリウッド。その中に、ブロンソン(望海風斗)もいます。撮影所でユニオン結成に向けて突き進む彼もまた、もうひとつの顔を持つ男でした。そのことに対して、自分でどうにもすることができない絶望といら立ちを歌う望海。やはり手堅く、そして巧い。

キャサリンが入ってきます。後方で車が走り去る音を気にしているのは、家の前までモンローに送ってもらったのでしょう。

家の電気をつけると、そこに疲れ切った表情のブロンソンがいます。

そう、キャサリンは、ブロンソンと暮らしていたのでした。けれどその生活は、すでに破綻していました。

ここの望海@ブロンソンの演技は、男の狂気と弱さが絶品です。

ブロンソンに抱きしめられて、モンローを思い出しながらも、芽生えていた彼への想いを断ち切ることを決意したキャサリン。

「忘れましょう…」と歌うキャサリンの後方に、車を運転するモンローの姿が重なります。

ここの蘭寿の表情が、何とも言えず絶妙なのです。

心を通い合わせることのできる女性と巡り合ったはずのに、その喜びや幸福感は微塵も感じられず、何かを躊躇しているかのような、自分の中に芽生えた気持ちをどう扱って良いのか計りかねているような……。

なぜか寂しげな、哀しげなモンローの表情が、心に突き刺さります。





自宅へ戻ったモンローは、執事から一通の手紙を受け取ります。車の中に残されていたと言う手紙は、キャサリンが書いたものでした。

ここで、キャサリンのモノローグ風で手紙が読み上げられ、背景の映写枠にキャサリンとミナ・デービスの姿が交互に映し出されます。まるで、モンローの胸中を表しているかのように。

この手紙の中で、キャサリンは自分はミナの代わりにはなれないこと、男と暮らしていることを告白し、モンローに別れを告げます。

蘭寿@モンローはこの間、舞台を移動しながら手紙に目を通しているのですが、「ある男の人と暮らしています」という文章で初めて手紙から目を離すんですね。

その一瞬の空白がまた絶妙で…なんでこんなに芝居が巧い人なんだろう…。

手紙を読み終えた頃、ミナの幻想が浮かび上がり、そっとモンローを抱きしめます。この時の、モンローの愕然とした表情…最後まで目が離せません。





撮影所では、日に日にユニオン結成の気運が高まっています。そこへ、彼らの代表としてニューヨークで共産党幹部(1920年~1940年代に台頭したアメリカ共産党の事だと思われます)と会談してきたブロンソン(望海)が登場。

共産党幹部から好感触を得たというブロンソンに、若手スタッフたちはいよいよユニオン結成へと走り出していきます。セシリアやワイリーも、この運動に参加します。

ここで、「スチームローラーの犠牲者」ということでザブラス(悠真倫)やライディングウッド(紫峰七海)が登場するのですが、ザブラスやボックスレーの証言により、それらが自分たちにとっては分の悪いものだと知った時の若手たちの不貞腐れた表情が印象的です。

そこに、ブレーディとモンローが駆けつけます。話し合いで決着をつけようと、モンローはブロンソンを呼び出します。ブレーディは集会メンバーの中に娘を見つけて激怒。娘を引っぱりだしていきます。その姿を、ワイリーが心配そうに見つめています。

モンローのオフィスで、ブレーディは怒りにまかせてセシリアの頬を打ちます。ブレーディからしてみれば、社内での自分の立場を危うくするような行動に出たのですから、激昂するのは判らなくもありません。けれど、この時、いちばん驚いてハッとしているのがモンローなのですよね。女性には優しいモンローです。

逆ギレに近い状況で、父親に反抗するセシリアを、モンローが諌めますが…セシリアの怒りの矛先は、今度はモンローに向けられます。

「どうして嘘をついたの!私の誘いは断ったくせに。パーティの後、あの女とどこに行ったわけ?あの女がミナ・デービスに似てたから?ミナはもういないのよ。私じゃ駄目なの?」

…えーっと…今、ここでそれを言う・・・?父親やモンローへの当てつけで、ユニオンに参加したようにしか聞こえませんし(実際そうなのでしょうが)、しかもそれが結果的には自分の身分を危うくさせるものだとも気付かない、「わがままなお嬢様」にしか見えません。

なんでこんな設定になっちゃったんだ、セシリア…。べーちゃん(桜咲)、気の毒…。

まぁでも、「私じゃ駄目なの?」と聞かれて、ぐっと言葉に詰まってセシリアから目をそらすモンローの表情の動きがとても好きなので良いとします(←定例パターン)。

しかし、ここでミナ・デービスの写真を見たブロンソンは、恋人キャサリンが逢っていた男がモンローだと見抜きます。

怒りに打ち震えるブロンソンに、協力を申し出るブレーディ。キャサリンが自分の恋人だとブロンソンに聞かされて、「そうか、気の毒にな」とあっさり言っちゃう明日海@ブレーディの言い方がツボです。絶対に気の毒だと思ってないでしょ、みりおくん(笑)。

こうしてブロンソンを引き入れたブレーディは、彼に金を渡してモンロー更迭を要求するストライキを起こすように仕向けます…。

みりお君とだいもん、同期コンビのわっるい顔(笑)に、ぜひともご注目下さい!


* * *


カーーーーーット!!本日は、ここまで。


次回、(たぶん)最終回・・・まで行くぞー!!


nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。