沖縄の旅2012 (1)中城城跡 [旅]
今年の沖縄の旅は、主に那覇市近郊と北・中部を中心にめぐりました。言うまでもなく、お仕事の合間をぬって、どん欲に観光もこなしました(笑)。
まず最初に訪れたのは、中城城跡。「なかぐすくじょう」と読みます。
14世紀中頃が築城が始まり、1440年に時の名将・護佐丸(ごさまる)が座喜味城から移封され、三の郭と北の郭を増築し、完成させました。14~15世紀の城(グスク)の完成系とも言える、代表的な城郭です。
見学ルートはいくつかあるようですが、裏門方面に駐車場や事務所、売店があるので、そちらから入り、三の郭、ニの郭、一の郭・・・と見学するのが一般的のようです。新しい年代から古い年代へと、時間をさかのぼっていくように、石垣のつくりや景観も、徐々に歴史を感じさせるものへと変化していきます。
裏門
1853年に琉球へ上陸したペリー探検隊一行は、この門を見て「エジプト式のアーチのように美しい」と絶賛したそうです。
北の郭
ここには大きな井戸があり、北の郭はその井戸を取り囲むように作られているそうです。長期戦・籠城戦にも持ちこたえられるように考えられているのですね。
背後に見えるのは、(たぶん)二の郭。どこからでも周囲の様子を確認することができます。
ニの郭
琉球のグスクの石積みには大きく分けて2種類あります。門や王の住まう場所など、見栄えを良くしたい時に用いられたのが「布積み」、堅固な石垣を築くときに用いられたのが「相方積み」と呼ばれています。特に相方積みは、職人さんが作ったものはどんなに力を加えても崩れることがないのだとか。
そして中城城ではもうひとつ、「野面(のづら)積み」と呼ばれる古い技法も見ることが出来ます。自然の形のままの石を加工せずに積み上げていく技法で、いちばん古い年代に築かれたとされる南の郭で確認することができます。
ひとつのグスクの中で、琉球グスクの歴史や石積みの歴史が手に取るようにわかってしまうのです!なんて素晴らしいグスクなんだ、中城城っ・・・(←感動のあまり嗚咽するワタシと、半笑いで見守る同行者)。
ニの郭から一の郭へ続く門。
隙間なく積み上げられた石垣、優美な曲線。門の向こうに広がる、青く白い空・・・なんと美しいのでしょう!!
南の郭からの眺望
いちばん古い年代に築かれた郭。ここには、首里にいる王を拝む遙拝所、「神の島」とされている久高島を望む遙拝所など、合わせて8つの遙拝所が設置されています。
琉球王朝と言えば、「祭政一致」の政治が執り行われたことでも知られています。グスクにおいても、もっとも重要な場所がいちばん最初に設けられ、そこから城郭が築き上げられたのですね。
中城城は、中城湾になだらかに突出した丘陵の頂上付近にあります。南の郭からは、湾一帯を眼下におさめる大絶景が広がります。
この後もいくつかのグスクを訪れたのですが、やはりどのグスクもその地一帯ではいちばん眺望の良いところに築かれて居るんですね。石垣の上に登って見回してみると、ほぼ360度、ぐるりと周辺の景色を見渡せるほど。
また、ここはちょうど王府のおかれていた首里城と、15世紀半ばに護佐丸と匹敵するほどの勢力を持っていた阿麻和利(あまわり)の居城・勝連城(かつれんじょう)との、ほぼ中間地点にあたります。よく晴れた日には、勝連城も見えたのではないかな?
昔の人は、地政学をよく心得ていたのだなぁと感心しました。
琉球グスクの歴史を、一度に勉強できてしまう中城城。
当時のグスクの基本形をとどめていますし、琉球の歴史を知るためにはぜひぜひ訪れておきたい場所のひとつです。
中城城の説明などは、コチラのサイトを参考にしました。
→沖縄の世界遺産 中城城跡








