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仲道郁代 ピアノ・リサイタル ― ロマンティック 極まる。 ― [クラシック]

2014年2月16日(日) サントリーホール 14:00開演

3年越しに、仲道郁代のピアノ・リサイタルを聴きに行きました。

サントリーホールで開催されているこのピアノ・リサイタルには毎回テーマが設定され、それに基づいたプログラムで構成されます。


ロマンとは、生きざまだと思う。


公演のチラシに書かれた仲道の言葉に、思わず見入ってしまいました。そしてその続きは、公演当日に配布されたプログラムの、本人によるメッセージの中に。


人生は探求のかたまりです。
赤ん坊は母の乳を探し、生きる力を見出す。若者は人生とは何かと、生きる意味を探し、熟年は人生を振り返り、自分の生きざまの意味を探す。
どこにも答えなどなく、誰も答えを見つけられないのに。。。そんな探究こそが、ロマンだと思うのです。夢、渇望、自己との対話、果てしない"もがき"。



奇しくもこの日の未明、スキージャンプ・個人ラージヒルで葛西紀明選手が銀メダルを獲得。その時の感動を思い出しながら、仲道のピアノの音色に耳を傾けました。彼の生き方は、まさに「ロマンティック」だな、と。

この日は、1曲ごとに作曲家に関する豆知識や簡単な生涯、作曲の際のエピソードなども詳しく解説。

プログラムには、作曲時の本人の年齢も記載されていました。曲そのものの美しさに浸るだけではなく、作曲当時、彼らがどんな境遇にあったのかを知りながら、作曲家たちの生きざま-ロマン-を深く深く感じるひとときでした。

個人的に興味深かったのが、第一部、ブラームスからシューマンの流れ。

現在、宝塚歌劇団宙組にて『翼ある人びと-ブラームスとクララ・シューマン』を公演中(大阪公演は終了。東京公演は2月26日~3月3日、日本青年館にて)。このタイミングでこの2人の曲を同時に聴くことが出来るのは、とても不思議な巡り合わせのように感じました。(しかしながら、「らんとむ節約」のため、チケットは取っておらず・・・す、すみません・・・)

「3つの間奏曲」は1892年、ブラームスがクララのために作曲されたと言われています。

クララは1896年に死去。クララ危篤の報を旅先で受け取ったブラームスは急いで駆け付けようと汽車に飛び乗りますが、あまりにも気が動転していたのか、なんと汽車を乗り間違えてしまいます。結局、ブラームスはクララの葬儀にも間に合わず、その棺が埋葬される直前にようやくたどり着くことができたのだそうです。そしてその1年後、ブラームスもこの世を去ります。

ブラームスの最晩年に作られたこれらの曲は、限りなく優しくて、限りなく柔らかくて・・・まるで、極上の肌触りの衣にふわりと包まれているようです。

なのに、どこか切なくて、どこか胸がきゅっと締め付けられるようで。幸福の光に満ちあふれた静かな生活の中にも、悲しみや苦しみは潜んでいる・・・。この上もない幸福感の中で、でも心のどこかで、この幸せがいつまでも続かない、と悟っているような。だからこそ、この瞬間の幸福をじっと噛み締めよう・・・そんな気持ちになりました。

正反対に、1834年に作曲されたというシューマンの曲は、明るくて軽やか。シューマンにとってこの年は、「新音楽雑誌」という新しい雑誌を創刊したり、エルネスティーネ・フォン・フリッケン嬢との恋愛を経てクララと出逢うことになったり、その生涯でも大切な時期だったようです。若きシューマンの、青春の輝きと躍動感が生き生きと息づいているように感じました。

ショパンのバラードでも、1番から4番まで、1曲ごとに丁寧な解説がありました。これらの曲は、ショパンの祖国ポーランドの詩人による詩から着想を得て作曲されたのだそうです。

1830年に発生した動乱(ワルシャワ蜂起)の影響で、20歳の時に旅立ったきり、二度と祖国の土を踏むことは叶わなかったショパン。バラード4曲は、その直後から作曲が開始され、約10年の歳月をかけて完成されました。

西洋クラシック音楽には本当に疎いものでして、見当違いな感想だと自覚していますが、ショパンは最初の一音がすごく特徴的で、印象的だな・・・と。

さらさらと美しく流れる清流のような流暢な演奏と言うよりは、風ひとつたたない、鏡のように静かな湖面に一滴の雫がポツー・・・ンと落ち、そこから小さく広がり始めた波紋がやがて大きなうねりとなっていくような・・・そんな印象を覚えました。

アンコールの最後は、恒例でもある「愛のあいさつ」。客席に漲っていた、静かで緊迫した空気は、この曲でふわっとほどけて、柔らかく穏やかになりました。

とても寒く、風も冷たい冬の日曜日でしたが、心は温かく豊かに満たされた1日でした。


【プログラム】


モーツァルト ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 K.281 (1774年作曲 18歳)
第1楽章 アレグロ
第2楽章 アンダンテ・アモローソ
第3楽章 ロンド・アレグロ

ブラームス 3つの間奏曲 Op.117 (1892年作曲 59歳)
第1曲 アンダンテ・モデラート 変ホ長調
第2曲 アンダンテ・ノン・トロッポ・エ・コン・モルタ・エスプレッシオーネ 変ロ短調
第3曲 アンダンテ・コン・モート 嬰ハ短調

シューマン 交響的練習曲 Op.13 (1834年作曲 24歳)
第1練習曲 ウン・ポコ・ピゥ・ヴィーヴォ
第2練習曲
第3練習曲 ヴィヴァーチェ
第4練習曲
第5練習曲 スケルツァンド
第6練習曲 アジタート
第7練習曲 アレグロ・モルト
第8練習曲 
第9練習曲 プレスト・ポッシービレ
第10練習曲
第11練習曲 コン・エスプレッシオーネ
第12練習曲(終曲) アレグロ・ブリランテ



ショパン
バラード第1番 ト短調 Op.23 (1831-35年作曲 21-25歳)
バラード第2番 ヘ長調 Op.38 (1836-39年作曲 26-29歳)
バラード第3番 変イ長調 Op.47 (1840-41年作曲 30-31歳)
バラード第4番 ヘ短調 Op.52 (1842年作曲 32歳)

【アンコール】  

ショパン ノクターン第20番嬰ハ短調 レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ
エルガー 愛の挨拶


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東京バレエ団 『ロミオとジュリエット』 [クラシック]

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2014年2月8日(土) 東京文化会館 14:00開演

『ロミオとジュリエット』
ジョン・ノイマイヤーの振付による全3幕のバレエ
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲に基づく

振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
振付指導:ケヴィン・ヘイゲン、エドゥアルト・ベルティーニ、大石裕香
世界初演:1971年2月14日、フランクフルト・バレエ


【主なキャスト】

モンタギュー家

モンタギュー夫人:山岸ゆかり
モンタギュー公:森田雅順
その息子、ロミオ:柄本弾

ベンヴォーリオ、ロミオのいとこ:杉山優一
マキューシオ、ロミオの友人:木村和夫
パリス伯爵:梅澤紘貴
僧ローレンス:岸本秀雄

キャピュレット家

キャピュレット夫人:奈良春夏
キャピュレット公:高岸直樹
その娘、ジュリエット:沖香菜子

ロザリンデ:渡辺理恵
ジュリエットの乳母:坂井直子
ティボルト、ジュリエットのいとこ:森川茉央

ほか

指揮:ベンジャミン・ホープ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


* * * * *


45年ぶりという記録的な大雪の日、バレエ公演を観劇しました。

今年50周年を迎えた東京バレエ団による『ロミオとジュリエット』。ジョン・ノイマイヤー振付による物語バレエの上演は、今回が初演だそうです。

バレエの全幕物を観劇するのは、おそらく新国立劇場バレエ『くるみ割り人形』以来、実に9年ぶりのこと(→その時の記事は、コチラから)。

振付のジョン・ノイマイヤーがハンブルク・バレエの芸術監督でもある縁から、昨秋の花組公演『愛と革命の詩』で振付を行った大石裕香が振付指導として参加しています。芸術の世界でこのような幸せなめぐり会いに遭遇すると、それだけで心が温かくなりますね。


【あらすじ】

イタリアの街、ヴェローナ。この街の名家であるモンタギュー家とキャピュレット家は互いに反目し、ヴェローナの守護聖人、聖ゼーノの祝祭日の前日も、剣を交えるほどの諍いが起こっていました。

モンタギュー家の息子ロミオは、キャピュレット家のいとこであるロザリンデに恋をしています。その日の夜、キャピュレット家で開催される舞踏会にロザリンデが出席すると知ったロミオは、いとこのベンヴォーリオや友人のマキューシオと共に、キャピュレット家に潜入します。そこで彼を待っていたのは、ロザリンデとの恋の進展ではなく、キャピュレット家の娘ジュリエットとの運命的な出逢いでした。

一目見てお互いに離れがたいものを感じたロミオとジュリエット。ロミオは舞踏会が終わった後もキャピュレット家に忍び込み、ジュリエットと愛を交わします。

聖ゼーノの祭りの日。ロミオとジュリエットは僧ローレンスのもとでひそかに結婚式を挙げ、永遠の愛を誓います。ところが同日、ジュリエットのいとこ・ティボルトとマキューシオが口論となり、決闘の末マキューシオがティボルトに刺殺されるという事件が起こります。その場に居合わせたロミオは逆上し、友の死の仇を討つべくティボルトと決闘、彼を殺害します。

ヴェローナから追放の身となったロミオは、一夜だけジュリエットのもとを訪れます。夜明けが来てロミオが去り、悲しみにくれるジュリエットに、両親であるキャピュレット夫妻はパリス伯爵との結婚を言い渡します。絶望の淵に追い込まれたジュリエットはローレンスのもとを訪れ、そこで一定時間仮死状態になる薬を授けられます。

パリス伯爵との婚礼の朝、ロザリンデやキャピュレット夫妻が見つけたのは、ベッドの上で深く眠りこんでいるジュリエット。彼女が死んだと思いこんだキャピュレット家の人々は悲嘆にくれ、その悲報はロミオの耳にも届きます。ローレンスが真相を打ち明けるべくロミオを探して追放先にやってきますが、すでにロミオはヴェローナへと戻った後でした。

キャピュレット家の墓所で眠るジュリエットと再会するロミオ。彼もまた、ジュリエットが死んだと思い込み、自ら命を絶ちます。しばらくして目覚めたジュリエットは、変わり果てたロミオの姿を見て全てを理解し、愛する人のもとへ旅立つのでした。


【カンゲキレポ】

いや~・・・感動しました。感動したと言うか、心を揺さぶられましたね。今でも、あの有名な旋律が頭の中によみがえっては余韻に浸ってしまいます。

肉体があれほどまでに雄弁な表現力を持っているなんて!人間だけが持ちうる肉体表現の素晴らしさ、身体能力の高さに圧倒されました。

「ロミオとジュリエット」の話は、戯曲ではきちんと読んだことがなくて、大まかな知識は1999年花組公演『ロミオとジュリエット'99』(←しかもビデオ観賞)がベース。対立する両家に生まれながら許されざる恋に生きた若者たちの悲恋、というくらいの認識しかなかったのですが・・・。

これは当時の「家」制度への鋭い視線、そして、成熟し自立する女性を描いた作品なのだな、と感じ、新鮮な感動を覚えました。新しい発見もいくつかありました。

そのシンボルとして君臨するのが、ヒロインであるジュリエット。素髪にバスタオル、裸足という洗いざらしの姿で登場する彼女は、ロミオと出逢い、恋をし、愛することによってどんどん自我が目覚め、強くなり、積極的に生まれ変わっていきます。

ジョン・ノイマイヤーの振付は手の動きがとても特徴的。思えば『愛と革命の詩』で蘭寿とむと蘭乃はなが踊ったデュエットダンスも手首から指先の動きがとても印象的でしたが、ノイマイヤーのもとで踊り続けている大石さんならではの発想だったのかな、と思いました。

愛を誓ったふたりが、お互いの手をそっと合わせる振りが多く、それを観るたびに胸がキューンとしました。良いなぁ、恋って良いなぁ・・・[黒ハート] (←突如としてほとばしる本音)

そして、彼の振付はとてもシンプルで、とても明確です。例えばジュリエットが、キャピュレット夫妻によってパリス伯爵に引き合わされる場面など、ジュリエットが「自分の意志で動かない」場面では、彼女の踊りはまるで操り人形のようにぎこちなく、硬い動きをします。

しかし、ロミオと恋をし、人を愛することを知ったジュリエットが「自分の意志で動く」場面=バルコニーや結婚の場面、ローレンスに助けを求める場面などでは、両手両足が空間いっぱいに伸びやかに動き回るのです。

印象的だったのは、やはりロミオと出逢う舞踏会の場面。ジュリエットはロザリンデら従姉妹たちと、聖ゼーノに捧げる踊りを披露します。優雅に舞うロザリンデ―彼女は、この舞台では「完璧で気品ある、理想的な娘」として描かれています―とは対照的には、戸惑いを隠せぬまま、ぎこちなく、おぼつかないステップしか踏めず、途方にくれるジュリエット。

その彼女が、ふとした拍子にロミオと見つめ合った瞬間。彼女は一瞬、棒立ちになりますが、やがて一歩ずつ、ステップを踏み始めます。ロミオの視線を感じるたびに、彼女の心のときめきは大きくなっていき、やがてその心の高揚は縮んでいた指先を滑らかに伸び始め、委縮していた足はたおやかに、軽やかにステップを踏み始めるのです。「恋」にめぐり逢った本能の喜びが、そのまま身体表現に繋がっていく。

しかし、ジュリエットはやがてキャピュレット夫妻に両手を取られ、パリス伯爵のもとへと連れて行かれます。この瞬間、ジュリエットの足は再び息吹を失ったかのようにぎくしゃくとした動きになります。ノイマイヤーの振付は、ジュリエットの心の動きを繊細に、丁寧に表現しています。

ジュリエットを踊った沖香菜子。素晴らしかったです!素髪に裸足で、バスタオル1枚を身にまとって登場した時は、文字通り無垢で世間知らずであどけない「少女」。それが、ロミオと出逢い恋に落ち、愛を知ることによって「女」となり、自分の意志を貫いていく・・・。そのひとりの女性の「一生」を、瑞々しさを失わずに踊りきりました。

沖はまさしく、舞台上でジュリエットを「生きて」いました。ヒロインにこんなに感情移入して観劇したのは、久しぶりかも。

ジュリエットが自分の意志を無意識に封じられる場面(舞踏会やパリスとの結婚を強いられる場面など)では、あるひとつの重々しい、そしてどこか抑圧的なフレーズが必ず演奏されます。

ジュリエットにあまりにも感情移入しすぎたからでしょう、観劇から数日を経た今でも、そのフレーズをふと思い出したり聞いたりするたびに、自動的に感情がブルーになってしまう自分がいます(笑)。


「恋をしなければ、愛を知ることは出来ない」。


そんなことを思ったのは、奈良春夏のキャピュレット夫人を観て。

本作のキャピュレット夫人は、ジュリエットのいとこにあたるティボルトと普通の親戚を超えた関係にあることを示唆する場面が幾度も、しかも思ったよりも露骨に描かれています。(←その関係を、どうやら夫であるキャピュレット公も知っているようです)

花組公演『ロミジュリ'99』でも、キャピュレット夫人とティボルトはそういう関係として描かれていました(←貴柳みどりさんのキャピュレット夫人、ビデオでもにじみ出る色香が凄かった・・・)。まだまだ未熟な私は、年頃の娘もいてご主人もきちんといるのに、親戚の男となんて・・・と、嫌悪感が抑えられませんでした。(←若かったなぁ・・・)

けれど今回、キャピュレット夫人を見て、考えを改めました。

第1幕、舞踏会に登場するキャピュレット夫人は、美しく化粧をして、妖艶とも思える色香を放っています。

ところが、ティボルトが殺された直後、正気とは思えぬ沙汰で変わり果てた姿の彼にすがりつき、気も狂わんばかりに嘆き悲しむキャピュレット夫人は、まるで色をつける前のお面のように、口紅もシャドウもチークもない、眉毛すらない真っ白なメーク。まるで、あらゆる感情が死んでしまったかのようです。

真っ白な顔=無表情のキャピュレット夫人は、感情を失くしたまま、ジュリエットにパリス伯爵との結婚を強行します。

その時、ふと思ったのです。「キャピュレット夫人は、パリス伯爵と結婚したジュリエットの、未来の姿を示唆しているのだ」と。

舞台では、パリス伯爵は理想的な結婚相手として登場します。地位も名誉も経済力も申し分なく、おまけに容姿端麗。その当時としては最高の縁談。

それは、キャピュレット夫人にとってのキャピュレット公も同じだったのです。

今のジュリエットのように、夫人もわずか13~14歳の時に、「最高の結婚相手だから」と親に説得され、キャピュレット家に嫁いだのでしょう。そしてジュリエットを生み、ヴェローナで双璧をなす名家のファーストレディーとして君臨している。

けれども、ひとつだけ、キャピュレット夫人とジュリエットには決定的な違いがあります。そう、「恋」をしたか。しなかったか。

キャピュレット夫人は、恋をする経験がないまま、キャピュレット公に嫁いだのではないか・・・と思ったのです。あるいは当時の良家の娘なら、それが当たり前だったのかもしれません。

きっと、キャピュレット夫人は「恋」をすることなく、「愛」を知ることなく、キャピュレット公に嫁ぎ、子をなしたのでしょう。だからこそ、夫人にとって、ティボルトとの「恋」は、初めて知った「愛」の喜びだったのかも知れません。それを感じていたからこそ、夫であるキャピュレット公も、全てを察しながらも、何も言わなかったのではないか・・・。

そんな風に考えると、婚姻によって家を強化する当時の風潮や、その中で自らの意志を持つことすら許されなかった女性の哀しさが、キャピュレット夫人を通じてぐわーっと迫ってきて、胸が苦しくなりました。

でも、その制度に封じ込まれる前に恋をして、愛を知ったジュリエットは、自らの意志で「生きる」ことを選択し、その意志を貫きます。彼女にとっての「生きる」ことは、結果的に「死」だったわけですが・・・。

全てを察していながら、それでも妻を受け止め、包容するキャピュレット公の大きさにも感動しました。ある意味、舞台上でいちばん大変な立場にあったのが彼ではないかと思います。モンタギュー家との対立に神経をとがらせ、ジュリエットの縁談に頭を悩ませ、妻とティボルトの関係を知りながら胸の奥に閉じ込め・・・。お、お父さん、辛い立場・・・。高岸さん、巧かった・・・!


* * *


うわあー!ジュリエット母娘について、語り過ぎてしまった!(-_-;)

ここから駆け足ですが、男性ダンサーについても感想を。

ロミオを演じた柄本弾。東京バレエ団の若きプリンシパル。あの躍動感、力強さ、流石です!

第1幕のロミオは若さを持て余すかのように、力強い跳躍力を生かした弾けるような、かつ若干ひとりよがりな踊りですが、ジュリエットと出逢い、恋に落ち、愛し合う過程の中で、彼女とまるで同化するかのように寄り添い、受け止め、支えていくような踊りになっていきます。その強さから優しさ、柔らかさの変化がとても素晴らしかったです。

個人的には、パリス伯爵を演じた梅澤紘貴がちょっと気になりました。踊る場面はそれほどないのですが、えーと、容姿が個人的に「理想的」でした(笑)。上述した通り、本作では非常に紳士的な人間として描かれていたのが新鮮でした。


* * * * *


よく知っている物語でも、表現や解釈が違うだけでこんなにもたくさんの発見があるのですね。視覚と聴覚をフル稼働したからでしょうか、自分の中にある感情をいっぱいいっぱい動かしたような、心地よい疲れとともに、豊かな気持ちになって会館を後にすることが出来ました。

またいつか機会があれば、バレエの公演を観に行きたいと思います。


★おまけ★

9年前のバレエ記事の前後をブラブラしていたら、バレエ関連の記事で面白いのを見つけました。

2006年1~3月にかけて、新国立劇場で開催された「バレエ入門講座」に参加した時の記事です。「舞踊」や「舞台構図」について興味深いお話を聞くことができました。特に最終回、講師の先生のお言葉には、いま読み返してもハッとさせられます。

リンクを貼っておきますので、興味のある方はご覧ください。今とは記事の書き方も全然違っていて、なんだか気恥ずかしいです(笑)。


新国立劇場 バレエ入門講座第1回 (バレエの歴史と構造)

入門講座第2回 (構図)

入門講座最終回 (身体と技法)

番外編 (定冠詞で解釈が変わる)


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ブリュッヘン・プロジェクト 第4回 新日本フィルハーモニー交響楽団 [クラシック]

2013年4月16日(月) すみだトリフォニーホール 19:00開演

指揮:フランス・ブリュッヘン

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団


【プログラム】

フランツ・シューター・シューベルト(1797-1828)
交響曲第5番 変ロ長調 D485

第1楽章 快速に 
Allegro

第2楽章 歩くような速さで動きをもって
Andante con moto

第3楽章 メヌエット、極めて速く
Menuetto:Allegro molt

第4楽章 生き生きと快速に
Allegro vivace

-休憩-

フランツ・シューター・シューベルト(1797-1828)
交響曲第8(9)番 ハ長調 D944 「ザ・グレイト」

第1楽章 歩くような速さで-快速に、しかし速すぎず
Andante-Allegro ma non troppo

第2楽章 歩くような速さで、動きをもって
Andante con moto

第3楽章 スケルツォ、生き生きと快速に
Scherzo:Allegro vivace

第4楽章 終曲、生き生きと快速に
Finale:Allegro vivace

【アンコール】

シューベルト/
劇付随音楽 『ロザムンデ』より 間奏曲第3番

* * * * *

世界的なリコーダー奏者から指揮者へと転身し、古楽器オーケストラ「18世紀オーケストラ」を率いてきたフランス・ブリュッヘン。初来日(1973年)からちょうど40年の節目に当たる今回が、最後の来日となるそうです。

「ブリュッヘン・プロジェクト」と題して上演された4回シリーズの演奏会。うち3回は彼が牽引してきた18世紀オーケストラによる演奏会、そしてその掉尾を飾るのが、これまで何度も共演を重ねてきた新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会。

すみだトリフォニーホールの公演サイトに寄せられた新日本フィル団員や音楽家たちの言葉を読むだけでも、彼がいかに音楽家たちから敬愛されてきたのかが伝わってきます。

クラシック音楽は初心者なので、具体的な感想は全く申しあげられないのですが(汗)、今まで聴いてきた演奏会の中でも、いちばん幸せな演奏会だったと、強く思いました。そんな感動的な時間を共に体験する事が出来て、本当に嬉しかったです。

ブリュッヘンの指揮は、言葉少なながらも、的確かつ効果的。彼が目指そうとする音楽世界を表現するためについていく新日本フィルの演奏は統率がとれていて、無駄なものが一切削り落とされた、隅々まで研ぎ澄まれた音色でした。

日本でブリュッヘンの指揮を見ることが出来るのは今回が最後ということもあり、客席も彼のファンがほとんど。車いすで登場し、指揮台の上に設置された椅子に座って指揮を執るブリュッヘン。演奏が終了した後は車いすで去っていくのですが、そのたびに惜しみない拍手と「ブラボー!」の温かいかけ声が贈られました。

特にアンコール後の挨拶では、「ブラボー!」の声があちこちからかかり、やがてそれは会場を揺るがすほどの響きとなっていきました。そして客席はスタンディングオベーションに。形式的なかけ声ではない、あれほどまでに心からの愛情と尊敬が込められた、優しく温かく、そして少し切ない「ブラボー!」の嵐を、私は初めて体験しました。

何ものにも代え難い、幸福な一夜でした。


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「オーケストラの日2012」コンサート [クラシック]

2012年3月31日(土) 東京文化会館大ホール 18:00開演

出演:NHK交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京都交響楽団、東京ニューシティ管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉、読売日本交響楽団、群馬交響楽団

司会:江原陽子

「みみ(33)にいち(1)ばん、みみ(33)にいい(1)」ということで、社団法人日本オーケストラ連盟では3月31日を「オーケストラの日」と認定し、2007年から全国各地で地元オーケストラによるイベントを開催しているそうです。

東京では、首都圏に本拠地を持つ13のオーケストラが東京文化会館に集結し、朝から夜まで、ワークショップや公開リハーサル、バックステージツアーなどを開催。そのラストを締めくくるのが、13のオーケストラから各楽器のエキスパートが結集してこの日のためだけに作られた合同オケによる特別演奏会です。

今回は、首都圏を代表する楽団とそのコンサートマスターによる「四季」リレー演奏に興味を持ち、足を運んでみました。

ホールのホワイエには各オケのブースが所狭しと建てられ、開演前から大盛況。グッズやキャラクターでアピールする団体もあれば、定期演奏会などのチラシをザーッと並べて正統派で静かなアピールをする団体など、それぞれのオケの個性が見えて、ブラブラ見ているだけでも楽しめます。

第Ⅰ部は、楽しみにしていた4楽団のリレーによるヴィヴァルディの「四季」。ひとつの演奏会の中で、4つのオーケストラによる演奏を聴くというのは贅沢ですね!それに聴き比べてみると、やはり楽団ごとの特徴や個性も際立つので、面白かったです。

「春」は、ソリストとしても活躍する大谷康子さんと、東京交響楽団による演奏。「桜をイメージした」(ご本人談)という濃いピンクのドレスがとっても可憐。その大谷さんを中心とした「春」は華やかで軽快で、まさに温かい春風に乗って桜の花びらが舞い、一面に広がる菜の花畑のじゅうたんがまぶたの裏に浮かんでくるようでした。

「夏」は、石田泰尚さんと、神奈川フィルハーモニー管弦楽団。石田さんの演奏は疾走感があり、地上にまっすぐ突き刺さるような真夏の太陽光線さながら。

「秋」は、山本友重さんと、東京都交響楽団。上質のシーツにくるまっているような柔らかな音色と統一感のある演奏で、個人的にはこちらの楽団の演奏がいちばん好きでした。秋の優しい木漏れ陽の中の中で、まどろむような心地良さのある演奏でした。

「冬」は、木野雅之さんと、日本フィルハーモニー交響楽団。激しい雪と風の中を駆け抜けていく雪ぞりを思わせるような第1楽章が好きです。冬の厳しさを見事に描き出したこの曲を聴きながら、今年の冬を思い出していました。

* * *

20分の休憩の後は、いよいよこの日のために創設された合同オケ「オーケストラの日 祝祭管弦楽団」による大演奏!コンサートマスターを務めるのは、新日本フィルのコンマス・豊嶋泰嗣さんです。

プログラムにオケの最大編成とメンバーが掲載されているのですが、その数、100人以上。「まぁ、あの方がこんなポジションで!」という驚きやワクワクがたくさん。

中でも、第Ⅰ部ではソリストとして演奏された大谷・石田・山本・木野各氏が、この編成では第1ヴァイオリンのいちばん後ろに控えている、というポジションには、思わず興奮しました(笑)。4人の前に座った方たち、尋常じゃない緊張だったでしょうね・・・。

この大オーケストラを束ねたのが、指揮の梅田俊明さん。各楽器のパートに指示を出す時の指先の動きが時に優雅で、時に力強く、その美しく舞う指についつい見惚れてしまいました。(←相変わらず指先に弱い)

演奏曲は、ビゼー「アルルの女」から「ファランドール」や歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲など、どこかで聴いたことのあるクラシックの名曲から映画やドラマのテーマなど、肩の力を抜いて楽しめる構成。それでも100名以上が奏でる演奏は、圧巻の大迫力!!舘野泉さんのピアノで「遊びをせんとや 生まれけむ」を聴いた時は、テンション上がりましたね~。

合同オケが「祝祭管弦楽団」と名付けられている通り、まさに「オーケストラでお祭り騒ぎ」という雰囲気の1日。ちょっと敷居が高く感じられるクラシック音楽を気軽に体感できて、身近に感じられるひとときです。自分も楽しめてしまえるのがとっても良いですね。春の始まりは、「オーケストラの日」から!


【プログラム】

「ファンファーレ」
津守祥三、村上信吾、川村大、川上由貴乃

第Ⅰ部 4オーケストラによる夢のリレーコンサート

ヴィヴァルディ協奏曲集 作品8から「四季」

「春」
大谷康子&東京交響楽団メンバー
チェンバロ:池内章子

「夏」
石田泰尚&神奈川フィルハーモニー管弦楽団メンバー
チェンバロ:平野智美

「秋」
山本友重&東京都交響楽団メンバー
チェンバロ:平野智美

「冬」
木野雅之&日本フィルハーモニー交響楽団メンバー
チェンバロ:坂戸真美

第Ⅱ部 オーケストラの日祝祭管弦楽団による渾身の演奏

指揮:梅田俊明
コンサートマスター:豊嶋泰嗣(新日本フィルハーモニー交響楽団)
ピアノ:舘野泉

映画「スター・ウォーズ」メインタイトル (ジョン・ウィリアムズ)

大河ドラマ「平清盛」テーマ音楽 (吉松隆)

「アルルの女」から メヌエット&ファランドール (ビゼー)

ポルカ「狩り」 (ヨハン・シュトラウス)

歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲 (マスカーニ)

組曲「惑星」作品32から 「木星」 (ホルスト)

アンコール
「故郷」 (岡野貞一)

 


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古武道忘年会~師走の協奏曲(コンチェルト)Vol.2~ [クラシック]

2010年12月27日(月) 世田谷パブリックシアター 19:00開演

師走の暮れに、古武道のコンサートへ行ってきました。

古武道というのは、ピアニスト妹尾武、都響首席チェリストの古川展生、尺八奏者の藤原道山によるユニット。それぞれの名前の漢字から一字ずつとって付けられたネーミングです。

道山さんの演奏は何度か聴いたことがあるのですが、古武道の演奏会は初体験。(とろりんの初☆道山レポは、コチラ→朗読劇『天切り松 闇がたり』第一夜 闇の花道

イケメントリオということは勿論(笑)、ピアノとチェロという西洋クラシック音楽の代表的な楽器と、和楽器の代表格である尺八の音色がどんな風に組み合わさってどんな音楽が生まれるのか、以前から彼らの活動にはとても興味があったのですが、今回、初めてコンサートに足を運びました。

第一部は古武道による演奏。第二部はスペシャルゲストを迎えての演奏。どちらもそれぞれの楽器の個性が巧みに活かされていて、とても楽しめる構成でした!

西洋クラシックの楽器と和楽器の融合がこれほど成功しているユニットは、他になかなかありません。最近では西洋音楽と邦楽のセッションなど、新しい試みは数え切れないほどされていますが、どちらかのジャンルの楽器がリードするような形態になることが多いです。

対して古武道は、どの音色もしっかり立っていながら、ソロパートでは他の楽器がしっかりサポートに回り、アンサンブルではそれぞれの個性を惜しみなく出し合って、それが全く騒々しくならずに驚くべき調和を見せ、時には心地よさを時には興奮を覚えるほどです。

それぞれがその楽器の第一人者として責任ある立場にいるからでしょうか、それぞれの楽器が、曲の中での押し引きをしっかり心得ているんですよね。本当に素晴らしかったです。

スペシャルゲストは、琴奏者のみやざきみえこさん、そしてソプラノ歌手の中丸三千繪さん。どちらの女性もエネルギッシュでパワフルで、とっても素敵!特に中丸三千繪さん、すべての空間を掌握し、包み込むかのような圧倒的な歌声には鳥肌が立ちました。今回はマイクを通して歌われたのですが、いつかクラシックスタイルで、遠慮なく美声を響かせる中丸さんのリサイタルを聴いてみたいです。

とっても寒い夜に、ホットワインをいただいたかのような、温かくて刺激的、それでいて癒される一夜でした☆

セットリスト


【第一部】
追憶のアリア
空に咲く花

SNOW
新大阪

My Little Song
日曜日のシンフォニー
東風(こち)

ピアノ協奏曲第1番 第2楽章~第3楽章(ショパン)

【第二部】
SASUKE
TANGO-J

ゲスト:みやざきみえこ
風の都
水無月

ゲスト:中丸三千繪
忘れないで

ラ・ヴィ・アン・ローズ

空へ~A song for Apollo~

アンコール
Time to say Good-bye(ゲストとともに)
蛍の光~お正月ver.


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仲道郁代 ピアノ・リサイタル~オール・ショパン・プログラム [クラシック]

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2010年2月21日(日) サントリーホール 13:00開演

【プログラム】 オールショパンプログラム

《第1部》
・ワルツ第2番 変イ長調Op.34-1 「華麗なる円舞曲」
・バラード第3番 変イ長調Op.47
・練習曲 第13番 変イ長調「エオリアンハープ」Op.25-1
・スケルツォ第2番 変ロ短調Op.31
・マズルカ第13番 イ短調Op.17-4
・ポロネーズ第7番 変イ長調「幻想」Op.61
・ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」Op.53

《第2部》プレイエル社製ピアノを用いて
・幻想即興曲 嬰ハ短調Op.66
・ワルツ第6番 変ニ長調「小犬のワルツ」Op.64-1
・ワルツ第7番 嬰ハ短調Op.64-2
・練習曲第3番 ホ長調「別れの曲」Op.10-3
・バラード第1番 ト短調Op.23

《第3部》
・夜想曲第20番 嬰ハ短調(遺作)「レント・コン・グラン・エスプレシオーネ」
・バラード第4番 ヘ短調Op.52
・ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調Op.58

《アンコール》
・ワルツ 第9番「告別」
・エルガー:愛の挨拶


昨年に引き続いて、今年もピアニスト仲道郁代さんのリサイタルへ。(前回の記事は、コチラ

今年はショパン生誕200年ということで数多くのイベントやコンサートが予定されていますが、仲道さんの今回のプログラムももオールショパン。おまけに13時開演、16時終演予定という、個人のリサイタルでは異例のロングプログラムです。

このリサイタルでは仲道さんのアイデアを活かした企画やプログラムが組まれているのですが、今回は特に盛りだくさん。

本番では、ショパンの時代に愛用されていたとされるプレイエル社製のピアノで演奏を行ったり、大ホール横にある小ホール(ブルーローズ)で「私とショパン」という企画展示を行ったり、休憩時間にはショパンが愛飲していたとされるホットチョコレートを楽しむことができるコーナーを設けたり、抽選でクッキーのプレゼントがもらえたり、盛りだくさんな内容。

まさに「あふれ(フレ)デリック・ショパン」(←御本人談:サントリーホールリサイタル当日のみ配布される「郁代・行くよ新聞」より)な1日でした。

仲道さんは、第1部から3部まで、ペールブルーのドレスで演奏。さざなみのように淡く爽やかでありながら落ち着いた深みも感じさせる素敵な色でした。

ショパンの時代に試用されていたというプレイエル社製ピアノ。今回は、ショパンが愛用していたというモデルの複製を使っての演奏。今のグランドピアノよりも小ぶりで、木目が見えるのが素朴で愛らしい感じです。「子犬のワルツ」、すっごく可愛らしい演奏でした。

前回のレポでは、ピアノを演奏する仲道さんを「巫女」のようだと書き留めたのですが、今回は・・・何というのでしょう、ショパンを心から愛しているひとりの女性、という印象でした。

ただ、ひとつひとつの旋律が愛おしくてたまらない、ショパンの音楽に包まれて至福の表情を浮かべる仲道さんの姿に会場の聴衆も魅せられ、そしてショパンの世界にぐんぐん惹き込まれていくような感覚でした。

温かな幸福感と美しい時間に満ちた、日曜日の午後でした。


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力強い勝利~シャネル・ピグマリオン・デイズ2010 副島響子(ピアノ)~ [クラシック]

銀座にあるシャネル・ネクサスホールで月に数回開催されている、若手音楽家によるミニコンサートに足を運びました。

この日の演奏はピアノの副島響子(そえじま・きょうこ)さん。曲目はモーツァルトやバッハ(ラフマニノフ編曲)のような古典から、オーストラリアの現代作曲家による作品など、短いながら充実した1時間でした。

まだまだ荒削りな部分はあるように思いますが、演奏には勢いがあり、曲間のトークはとてもハキハキとしていて、好感が持てます。

副島さんのある言葉に、強く心を打たれました。

「人生は楽しいことだけではなくて苦しいこと、辛いことたくさんもある。けれど、その苦しさの先には必ず、力強い勝利があると信じています」。

人生は、闘いの連続だと思います。人生の力強い勝利。それは、苦しさや辛さと闘い乗り越えてこそ、初めて得られるものなのですよね。

ひとつの闘いを終えた人に。今、闘い続けている人に。そして、新たな闘いに挑もうとしている人に。全ての人に聞いてもらいたい言葉です。

私自身もこの言葉に励まされ、勇気づけられました。明日からも頑張るぞーっ!!
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仲道郁代 ピアノ・リサイタル [クラシック]

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2008年2月8日(日) サントリーホール 14:00開演

【ピアノ】 仲道郁代

【プログラム】
第1部
・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310

ラフマニノフ:
・「幻想的小品集」より前奏曲「鐘」嬰ハ短調 Op.3ー2
・「10の前奏曲」よりト短調 Op.23ー5
・「13の前奏曲」より嬰ト短調 Op.32ー12

スクリャービン:
・ピアノ・ソナタ第5番 Op.53

第2部
・ショパン:24の前奏曲 Op53

【アンコール】
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13 「悲愴」から第2楽章

・リスト:愛の夢
・エルガー:愛のあいさつ


2年半ぶりに、仲道さんのピアノと再会しました。(前回の記事は、コチラ

サントリーホールでのリサイタルは、昨年から始まったのだそうです。この日はサントリーホール2006席が全席完売したほどの盛況ぶり。親子連れも多くて、仲道さんの人気と人柄が感じられますね。

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マリインスキー・オペラ 『イーゴリ公』 [クラシック]


2008年2月2日(土) NHKホール 18:00開演

突然ですが、オペラを初体験してきました。とろりんさんウハウハ。(笑)

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ロリン・マゼール指揮 トスカニーニ交響楽団日本公演 [クラシック]


なかなか珍しいので、激写。

2007年9月6日(水) サントリーホール 19:00開演

【演奏曲目】

■コルサコフ シェエラザードOp.35
1.海とシンドバッドの物語
2.カランダル王子の物語
3.若い王子と王女
4.バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。
終曲

■ヴェルディ 運命の力

−***−

■ルーセル バレエ『バッカスとアリアーヌ』第2組曲 Op.43

■シュトラウス 歌劇『サロメ』より 最後の場面
 (ソプラノ:ナンシー・グスタフソン)

大好きなロリン・マゼール率いるトスカニーニ・フィルが、2年ぶりの来日!台風5号の関東上陸が時間の問題とされた中、突風に傘を破壊されつつもサントリーホールへ。どの曲もとても素晴らしくて、マゼールとその仲間達に再び出会えた喜びをかみしめたひとときでした。

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